CLASSICS
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1932 · イギリス ·
260分

すばらしい新世界

Brave New World

Aldous Huxley

ディストピア SF 社会批評
苦痛のない世界で、人間は人間であることをやめた。

この解説は結末・重要な展開を含む完全なネタバレです。 作品を先に読みたい方はご注意ください。

あらすじ(ネタバレあり)

西暦2540年、「世界国家」では人間は人工子宮で生産・分類され、「ソーマ」という幸福薬が配給される。愛・家族・芸術・宗教は廃止された。不満を感じたら薬を飲む。全員が条件づけで現状を幸福と感じるように育てられている。

ベータ階級のバーナード・マルクスは微妙な疎外感を持つ。「未開保護区」に旅行した彼は、そこで世界国家の女性から生まれた「野生人」ジョン(シェイクスピアを愛する)を文明社会に連れ帰る。

ジョンはロンドンの快楽社会に衝撃を受ける。人々は深い感情もなく、苦しみを薬で消し去り、死も恐れない(死を「快楽的に」訓練されている)。ジョンはそれを「人間の尊厳の喪失」と感じる。

ジョンと世界国家の管理官ムスタファ・モンドの対話が哲学的核心。「苦しむ権利」「老いる権利」「神を信じる権利」をジョンは主張するが、モンドは「幸福のためにそれらを捨てた」と言う。ジョンは都市を離れ孤独に暮らすが、群衆に見物されてしまい、最終的に自殺する。

読みどころ