歴史戦争群像劇
戦争と平和War and Peace
Leo Tolstoy / ロシア / 1869年 ・ 読了目安 1440分
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ナポレオンのロシア遠征を背景に、五つの貴族家族の15年間を描く人類最大の小説。
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あらすじ
あらすじ(ネタバレあり)
1805年のロシア。ナポレオン戦争を背景に、ボルコンスキー公爵家・ロストフ伯爵家・ベズーホフ家を中心とした貴族たちの人生が交差する。
アンドレイ・ボルコンスキー公爵は戦場に出るが、アウステルリッツの戦いで重傷を負い、空の広大さを見上げながら人生の虚しさを悟る。帰国後に妻を産褥死で失い、精神的に死んだように生きる。ナターシャ・ロストワとの出会いで再び生きる意志を取り戻すが、ナターシャが浮気心から誘惑に乗って駆け落ちを図り婚約破棄になる。
ピョートル・ベズーホフ(ピエール)は莫大な遺産を相続した不器用な青年で、悪妻エレンに振り回されながらフリーメーソンに入ったり、人生の意味を探し続ける。1812年、モスクワが燃える中、ピエールはナポレオンを暗殺しようと試みて失敗し捕虜となる。農民カラターエフとの出会いが彼に「生きること自体の充足」を教える。
ナポレオンのロシア撤退とともに、アンドレイは戦場で再び重傷を負い、ナターシャに看取られて死ぬ。
エピローグ:ピエールとナターシャは結婚し、穏やかな家庭を築く。マリア(アンドレイの妹)とニコライ(ナターシャの兄)も結ばれる。老トルストイはこの「平和」を、英雄譚ではなく無名の人々の生活の中に見出す。
読みどころ
- 歴史の「大きな流れ」は個人の意志では変えられないというトルストイの歴史観
- アウステルリッツの青空、モスクワ大火など場面の圧倒的な視覚的強度
- 580人以上の登場人物が有機的に絡み合う構成の奇跡
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