あらすじ(ネタバレあり)
ラ・マンチャの郷士アロンソ・キハーノは騎士道物語を読みすぎて正気を失い、自分をドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャという騎士と信じ込む。痩せた老馬ロシナンテに乗り、農民のサンチョ・パンサを従者にして旅に出る。
彼の冒険の数々:風車を巨人と勘違いして突進する(「風車への突撃」は世界で最も有名な文学シーンの一つ)、羊の群れを敵の軍隊と思い込んで突撃する、旅籠を城と信じて姫に仕えようとする。
しかしドン・キホーテを操った騎士・白い月の騎士(実は友人の学士カラスコ)に決闘で敗れ、1年間の帰郷と遍歴中止を約束させられる。
帰郷したドン・キホーテは病の床で正気に戻り、自分が読んだ騎士道物語の有害さを悟って棄絶し、アロンソ・キハーノとして穏やかに死ぬ。サンチョは主人がドン・キホーテとして旅に戻ることを懇願するが叶わなかった。
読みどころ
- 「狂気か純粋な理想主義か」という問いが400年後も新鮮
- 現実と空想の境界を溶かす近代小説の原点
- サンチョとの主従関係が時間とともに逆転していく妙