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社会主義労働炭鉱

ジェルミナルGerminal

Émile Zola / フランス / 1885年 ・ 読了目安 420分

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地の底で生きる者たちの怒りが、やがて大地を揺るがす。革命の種は暗闇の中に芽吹く。

『ジェルミナル』のイメージイラスト
『ジェルミナル』のイメージ(AIによる生成イラスト)
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あらすじ

あらすじ(ネタバレあり)

職を失ったエティエンヌ・ランティエは北フランスの炭鉱町モンスーに流れ着き、マウ家の厄介になりながら坑夫として働き始める。地底での苛酷な労働、低賃金、ガス爆発の危険、会社による搾取——炭鉱労働者たちは人間以下の生活を強いられている。

エティエンヌは社会主義思想に傾倒し、インターナショナルの組合活動を坑夫たちに広める。会社が賃金をさらに切り下げると、ついに大規模なストライキが勃発する。飢えに苦しむ坑夫たちの怒りはやがて暴動へと変わり、商店を略奪し、機械を破壊し、組合反対派の女性を全裸で引き回すという残虐な行動にまで及ぶ。

しかし軍隊が出動し、デモ隊に発砲して多数の死者が出る。ストライキは破れ、指導者は逮捕・追放され、坑夫たちは絶望の中で復帰する。さらにロシア人無政府主義者スヴァリンが坑木を密かに破壊したため、坑道が崩壊。多くの命が失われ、エティエンヌも長い地底への閉じ込めを経てかろうじて脱出する。

エティエンヌは傷つき疲れ果てながらも、モンスーを去る。しかし大地の下に蒔かれた種がいつか発芽するという希望とともに——タイトル「ジェルミナル」(芽吹きの月)が示す革命の予兆を胸に、彼は次の地へと歩み去る。

読みどころ

  • 地底と地上を行き来する空間描写。暗黒の坑道と陽光の対比が搾取される者と搾取する者の世界を視覚的に分断する
  • 集団を主人公にした群像劇——マウ一家、エティエンヌ、資本家グレグワール家が交差することで階級社会の全体像が浮かぶ
  • 暴動場面の圧倒的な迫力。民衆の怒りを美化も否定もせず、その野蛮さと悲劇性を同時に描くゾラの自然主義的誠実さ
  • 敗北で終わりながらも希望を失わない結末。「ジェルミナル」という題名が種と革命の両方を意味する詩的な構造

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