あらすじ(ネタバレあり)
主人公ワタナベは大学生。高校の親友キズキが突然自殺し、その恋人だった直子と再び出会う。二人は東京の街を歩き続け、やがて肉体関係を持つ。しかし直子は精神的に不安定で、京都の療養施設に入る。
ワタナベは直子を訪ねるが、直子は快復と悪化を繰り返す。一方で大学では活発なミドリと親しくなる。ミドリは父の看病をしながら明るく振る舞い、ワタナベに惹かれる。ワタナベも彼女に惹かれていく。
直子の療養施設の同室者レイコはワタナベに直子の複雑な内面を語る。直子は成長できず、キズキの死の世界に引き込まれるように生きていた。ある日、直子が療養所の森で自殺したという知らせが届く。
ワタナベは数ヶ月間の放浪の後、ミドリに電話する。「今どこにいるの?」と聞かれ、ワタナベには分からなかった。
読みどころ
- 「死」と「生」の引力が青春期の恋愛を通じて描かれる
- ビートルズの曲名タイトルが象徴する喪失と記憶
- 直子とミドリという二つの女性が「過去」と「現在」を体現する対比