歴史罪と罰宗教
緋文字The Scarlet Letter
Nathaniel Hawthorne / アメリカ / 1850年 ・ 読了目安 220分
本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。
胸に「A」の字を縫い付けられた女は、罰を受け入れながら最後まで愛を明かさなかった。
目次を見る
あらすじ
あらすじ(ネタバレあり)
17世紀ピューリタン社会のボストン。ヘスター・プリンは夫が行方不明の間に牧師との間に娘パールを産み、姦通の罪で胸に緋色の「A(Adultery=姦通)」の字を縫い付けられる刑を受ける。
ヘスターは子の父親の名を明かさず、一人で刑罰と社会からの蔑視に耐える。相手は若く尊敬される牧師ディムズデイルだったが、彼は自分が父であることを隠したまま罪悪感で内側から崩れていく。
ヘスターの夫(医師チリングワース)が姿を変えて現れ、ディムズデイルの主治医として近づき、彼の秘密を暴こうと執念深く精神的に苦しめる。
7年後、ヘスターとディムズデイルはヨーロッパへ逃げることを計画する。しかし船出の日、ディムズデイルは群衆の前で自らの罪を告白し、ヘスターとパールの手を握りながら死ぬ。チリングワースは復讐対象を失い翌年死ぬ。パールはヨーロッパに渡り幸福な結婚をする。
ヘスターはボストンに戻り、緋文字を外さずに生涯を終えた。
読みどころ
- 「罰」が社会によって定義される不条理と、それを超えた個人の尊厳
- ピューリタニズムの偽善への批判
- 緋文字「A」が「Adultery」から「Able(有能)」へと周囲の見方が変わっていく過程
原作で読む