意識の流れ一日神話
ユリシーズUlysses
James Joyce / アイルランド / 1922年 ・ 読了目安 900分
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1904年6月16日、ダブリン。広告取りの男の一日がホメロスの叙事詩と重なる。
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あらすじ
あらすじ(ネタバレあり)
1904年6月16日(「ブルームズデイ」として今も祝われる)、ダブリン。主人公はユダヤ系広告取りのレオポルド・ブルーム。妻モリーは声楽家で、この日コンサート興行主のボイランと不倫の逢瀬を持つことをブルームは知っている。
ブルームは町を歩き、葬式に出席し、新聞社に仕事に行き、昼食を食べ、図書館に行き、バーで飲む——一日の出来事が章ごとに実験的な文体で描かれる。各章はホメロスの「オデュッセイア」の対応するエピソードと並行している。
若い詩人スティーブン・ディーダラスもまた町を歩いている。亡き母への罪悪感と芸術家としての苦悩を抱えている。夜、酔ったスティーブンをブルームが助ける。二人はブルームの家に帰るが、スティーブンは泊まらずに去る。
物語は妻モリーの長い独白(句読点なし・4万語)で終わる。ブルームへの不満、若い日の恋愛の記憶、ボイランとの情事——すべてが意識の流れとして溢れ出し、最後は「はい、そうしますとも」という肯定で締めくくられる。
読みどころ
- 難解で知られるが「ブルームの一日」という軸だけでも感動的な人間賛歌
- モリーの最終独白は20世紀文学最高の場面のひとつ
- 完全に読もうとしなくていい——どこを開いても文体の革命が感じられる
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