意識の流れ戦争後遺症女性
ダロウェイ夫人Mrs Dalloway
Virginia Woolf / イギリス / 1925年 ・ 読了目安 200分
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ある一日、パーティーを準備する上流夫人と、戦争で壊れた兵士の意識が交差する。
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あらすじ
あらすじ(ネタバレあり)
1923年6月、ロンドン。クラリッサ・ダロウェイは夜のパーティーのために花を買いに出かける——たったそれだけの行為が、彼女の過去・現在・記憶を呼び起こし、一日の意識の流れとして描かれる。
並行して、第一次世界大戦で精神を病んだ退役兵セプティマスの一日が描かれる。彼は戦場で親友が死ぬのを見て以来、感情を失い幻覚を見ている。妻レッツィアとともに精神科医に通うが、医師は「自殺を考えていない」という彼の言葉を信じず療養施設送りを命じる。セプティマスは窓から飛び降りて死ぬ。
クラリッサとセプティマスは一度も出会わない。しかしパーティーの最中に「若い男が今日飛び降り自殺した」という話を聞いたクラリッサは、見知らぬ男の死に深い共鳴を感じる。彼女も若い頃、生の充満を感じながら同時に死への引力を感じていた。
クラリッサは一人、窓辺に立って夜空を見つめる。「彼は飛び込んだ」と思いながら、自分はまだここに生きていると感じる。
読みどころ
- 「ある一日」を通じて時間・記憶・アイデンティティを解体する実験的な構造
- 戦争の見えない傷(PTSD)を1925年に正面から描いた先進性
- セプティマスとクラリッサが「二つの自分」として機能するダブル構造
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