同性愛アイデンティティ喪失
ジョヴァンニの部屋Giovanni's Room
James Baldwin / アメリカ / 1956年 ・ 読了目安 180分
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自分の欲望から目を背け続けたアメリカ人青年が、一人の男を死に追いやった。
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あらすじ
あらすじ(ネタバレあり)
1950年代のパリ。アメリカ人のデイヴィッドは婚約者エラが旅行中に、バーテンダーのジョヴァンニと出会い、深く愛し合うようになる。ジョヴァンニの小さな部屋で一緒に暮らすが、デイヴィッドは自分の同性への感情を認められず苦しむ。
エラが帰ってくるとデイヴィッドはジョヴァンニを捨てて彼女のもとへ戻る。しかしエラとの関係も壊れ、彼女はアメリカへ帰ってしまう。
ジョヴァンニはバーのオーナーに性的に従わされる立場に陥り、最終的にオーナーを殺して死刑判決を受ける。
デイヴィッドは南フランスでジョヴァンニの処刑を知りながら一夜を過ごす。鏡に映る自分の顔が崩れていくように感じる——自分の欲望から逃げ続けた代償を初めて全身で感じる。
読みどころ
- 黒人作家が白人登場人物で書いた同性愛小説——人種を超えた抑圧の普遍性
- 1950年代にこれを出版したボールドウィンの勇気
- デイヴィッドの自己欺瞞が他者を破滅させる構造の冷徹さ
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