あらすじ(ネタバレあり)
1959年11月、カンザス州の農家クラッター家の4人(父母と子ども2人)が就寝中に射殺された。現場には証拠がほとんどなく、動機も不明だった。
元受刑者のペリー・スミスとディック・ヒコックが容疑者として浮上。クラッター家に多額の現金があるという囚人仲間の嘘情報を信じて押し入ったが、見つかったのはわずか50ドルだった。ディックは当初「目撃者を残さない」方針で、4人全員を殺害した。
2人はメキシコなどを逃げ回った後に逮捕。裁判で死刑判決を受ける。カポーティはこの5年間、特にペリーとの深い交流を通じてルポを書き続けた。ペリーは知的で感受性が豊かで虐待的な幼少期を持ち、「なぜこうなったか」の複雑さを体現していた。
1965年、ペリーとディックは処刑された。カポーティは処刑に立ち会い、その後しばらく新作を書けなくなった。
読みどころ
- 「ノンフィクション・ノベル」という新ジャンルを確立した作品
- 殺人犯の人間的な複雑さを描くことの倫理的挑戦
- カポーティとペリーの関係自体が一つの物語