ゴシックミステリー心理
レベッカRebecca
Daphne du Maurier / イギリス / 1938年 ・ 読了目安 300分
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死んだ前妻の影が、新婚の家を支配していた。
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あらすじ
あらすじ(ネタバレあり)
名前の明かされない若い語り手は、モンテカルロでマクシミリアン・ド・ウィンター(マキシム)と出会い急速に結婚する。マキシムの屋敷マンダレーに移り住むが、そこでは亡き前妻レベッカの影が色濃く残っていた。
家政婦頭のダンヴァース夫人はレベッカを崇拝しており、新しい「奥様」を軽蔑する。主人公はレベッカの優雅さ・社交性・美しさと自分の地味さを比べて劣等感に苦しむ。
転機:仮装舞踏会でダンヴァース夫人の入れ知恵に従いレベッカが着ていたドレスと同じデザインで参加すると、マキシムは激怒する。
その後、海でレベッカの沈んだ船が発見され、船底に腐敗した女性の遺体が見つかる——レベッカは溺死ではなく、船に閉じ込められ撃たれていた。
真実:マキシムはレベッカが愛人関係を複数持ち、医者から癌で余命わずかと告げられ「私を殺してみせて。そうすれば悪の汚名をあなたに着せることができる」と挑発したため、銃で撃ち海に沈めた。レベッカを愛してなどいなかった。
レベッカの主治医の証言でレベッカが自ら死を望んでいたことが示唆され、マキシムは不問になる。しかし夜、ダンヴァース夫人がマンダレーに火をつける。二人は屋敷を失うが生き延びる。
読みどころ
- 「レベッカ」は一度も登場しないのに全篇を支配する不在のキャラクター
- 語り手に名前がない——彼女の存在がいかに消されていたかの表現
- ゴシック・ロマンスの最高傑作。ヒッチコックの映画版も名作
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