ゴシック哲学退廃主義
ドリアン・グレイの肖像The Picture of Dorian Gray
Oscar Wilde / イギリス / 1890年 ・ 読了目安 220分
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肖像画が老い、本人は永遠に若いまま。その代償は魂だった。
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あらすじ
あらすじ(ネタバレあり)
美しい青年ドリアン・グレイは画家バジル・ホールワードに肖像画を描かれる。享楽主義者のヘンリー卿の「美と若さこそすべて」という哲学に触れたドリアンは、「肖像画が代わりに老いればいい、自分は永遠に若いままでいたい」と願う——その願いが叶う。
ドリアンは女優シビル・ヴェインに恋をするが、シビルが恋の喜びから演技への情熱を失うと「演技が下手になった」と冷淡に捨てる。シビルは自殺する。その夜、肖像画の口元が残酷な笑みを浮かべていた。
年月が経つにつれドリアンはあらゆる快楽と悪徳に溺れ、多くの人を破滅させる。彼自身は美しいままだが、肖像画には堕落した魂が刻まれていく。画家バジルが真実を知ろうと絵を見に来たとき、ドリアンは彼を刺し殺す。
シビルの兄がドリアンへの復讐を狙うが事故死する。すべての罪から逃げ続けてきたドリアンはついに良心の呵責に耐えられなくなり、醜悪になった肖像画をナイフで刺す。使用人たちが悲鳴を聞いて駆けつけると、床に老いて醜い男の死体があり、壁には美しいドリアンの肖像画があった。
読みどころ
- 「快楽主義」と「良心」の対決を美と醜で可視化した寓話
- ヘンリー卿の箴言の数々(ウィルドの毒舌が炸裂)
- 同性愛的な含意が当時のイギリス社会を震撼させ、ワイルド自身の裁判の証拠に使われた
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