せかいのめいさく劇場
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ロスト・ジェネレーション恋愛虚無

日はまた昇るThe Sun Also Rises

Ernest Hemingway / アメリカ / 1926年 ・ 読了目安 220分

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傷ついた世代が酒と恋と闘牛に溺れながら、それでも生きようとした記録。

『日はまた昇る』のイメージイラスト
『日はまた昇る』のイメージ(AIによる生成イラスト)
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あらすじ

あらすじ(ネタバレあり)

第一次世界大戦の傷跡を抱えたアメリカ人記者ジェイク・バーンズは、戦傷により性的不能となっている。パリでは同世代の傷ついたアメリカ人・イギリス人たちが酒場を転々とし、虚ろな日々を送っていた。ジェイクは自由奔放なイギリス人女性レディ・ブレット・アシュリーを深く愛しているが、肉体的な関係を持てない苦しさを抱えている。

ブレットは元婚約者のマイク・キャンベルと婚約中でありながら、作家のロバート・コーンとも関係を持ち、さらにスペイン・パンプローナの闘牛祭でバスク出身の若い闘牛士ペドロ・ロメロに熱烈に惹かれる。ジェイクはブレットとロメロを引き合わせる役を担わされ、深く傷つく。

パンプローナの祭りは酒と嫉妬と諍いに彩られ、友人たちの関係は次第に崩壊していく。コーンはロメロとの関係を知り激昂して暴力を振るい、ブレットはロメロと逃げるが、若い才能を壊したくないという理由で自らロメロのもとを去る。

物語の結末でブレットはジェイクに連絡を取り、二人はマドリードで再会する。タクシーの中でブレットは「二人でうまくやれたのに」とつぶやき、ジェイクは「そう思うと気持ちがいいな」と答えてストーリーは閉じる。何も解決せず、癒えない傷だけが残る幕切れだ。

読みどころ

  • 「何も起こらない」小説でありながら、省略と余白による「氷山理論」が読者に深い余韻を残す
  • 戦後世代の漂流感・アルコール依存・性的不能が、喪失の時代を象徴する文学的記念碑となっている
  • パンプローナの闘牛祭という祝祭空間が、登場人物たちの虚無と欲望を増幅する装置として機能する
  • ヘミングウェイ文体の極致——短文・直接描写・感情の抑制が生む緊張感と叙情性

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